多肉植物は管理の手間が少なく、初心者でも育てやすい植物です。
見た目も可愛らしく、非常に人気があります。
そんな多肉植物ですが、種類が豊富であるため、どれを選べばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
今回はおすすめの多肉植物の種類を紹介しつつ、育て方もご紹介します。
初心者向け多肉植物の選び方
楽しみ方にあった種類を選ぼう
多肉植物は大きく3つの種類に分けることができます。
- 春と秋に成長し、夏と冬に休眠する「春秋型」
- 夏に成長し、秋から春に休眠する「夏型」
- 冬に成長し、春から秋に休眠する「冬型」
育てる多肉植物が何型なのかを把握することで、基本的な育て方を理解することができます。型に応じて育てることで、多肉植物を健康的に生育できるでしょう。
春秋型の多肉植物の特徴
穏やかな環境で育てたい方は春秋型の多肉植物を選びましょう。
生育に適した気温は10~25℃で、柔らかい光を好みます。
季節に関係なく、屋内で多肉植物を育てたい方におすすめです。
夏型の多肉植物の特徴
夏に鮮やかな緑を楽しみたい方は夏型の多肉植物を選びましょう。
生育に適した気温は25~30℃で、直射日光にもある程度耐えられます。
高い気温が必要であるため、冬場の温度管理を徹底する必要があります。
冬型の多肉植物の特徴
冬場でも植物を楽しみたい方は冬型の多肉植物を選びましょう。
生育に適した気温は5~20度で、乾燥にも強いです。
他の生育型に比べて寒さに強いですが、0℃を下回る場合は屋内で管理しましょう。
初心者には育てやすい春秋型がおすすめ
初心者におすすめの多肉植物は、春秋型の多肉植物です。
インテリアプランツとしての楽しみ方ができますし、屋内なら気温を気にすることなく育てることができます。
春秋型の多肉植物は気温が低くなると紅葉する種類のものもあるため、見た目の変化を楽しむことができます。
購入時に失敗しない!店舗での選び方
育てる多肉植物の種類を選んだら、次は店舗で多肉植物を探しましょう。
同じ種類の多肉植物が何個も売られている場合もあり、どの苗を選んでいいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
健康的な株を選ぶためにチェックするべき項目は以下の通りです。
- 葉の色が鮮やかで膨らんでいるか
- 土が完全に乾燥して固まっていないか
- 大きな傷がないか
- 葉と葉の間が詰まっているか(徒長していないか)
このチェック項目を確認し、良い苗を選ぶようにしましょう。
基本的な多肉植物の育て方
多肉植物は膨らんだ葉に多くの水を蓄えているため、毎日の水やりがいりません。
生育型に合わせた管理場所を用意できれば、お手入れの頻度を最小限にして育てることができます。
ここでは基本的な育て方をご紹介します。
水やりのコツ
生育期に水を与えるようにしましょう。休眠期は根から水を吸収することができないため、用土に水が溜まりやすく根腐れを起こす可能性があります。
乾燥が気になる場合は、葉に霧吹きで水を与える「葉水」を与えるようにしましょう。
用土の選び方
多肉植物は自ら水を蓄えることができるため、用土は水はけのいいものを選ぶといいでしょう。
市販のサボテンや多肉植物用の用土がありますので、それを選べば間違いありません。
鉢はお好みのものを選んでいただいて構いませんが、排水用の穴が開いているものを選びましょう。
生育型別の管理場所
多肉植物は風通しが良く、日に当たる場所を好みます。
夏の直射日光が当たる場所や霜が降りるような場所を避け、生育型に合わせた環境を整えれば健康的に生育することができます。
春秋型の管理場所
生育期の春と秋は日当たりがいい場所で育てましょう。
夏は直射日光を避け、冬は10℃以上を保つことができる屋内で管理します。
夏型の管理場所
通年で一番日当たりのいい場所に置きましょう。
夏は西日が数時間当たるような場所を避け、遮光ネットを使うことで葉焼けを防ぎます。
冬場は窓際に置くと夜の冷え込みに耐えられないため、部屋の内側に場所を確保してあげましょう。
冬型の管理場所
冬型は寒さに強いですが、氷点下を下回るような環境では育てることができません。
真冬は窓際で日の光を当てるようにしましょう。
厳選!おすすめの多肉植物
ここでおすすめの多肉植物と基本情報、特徴についてご紹介いたします。
エケベリア-美しいロゼット型の多肉植物
エケベリアはエケベリア属に分類される、春秋型の多肉植物で、肉厚で薔薇の形状に広がる華やかな葉が特徴です。
多肉植物の中でも人気が高い属で、園芸用に交配された種類もあります。
気温が低くなると紅葉するので、見た目の変化も味わうことができます。
おすすめの種類は「桃太郎」と「大和錦」です。
桃太郎はぷっくりした可愛らしい姿を、大和錦はつやつやとした凛々しい姿を楽しむことができます。
セダム-育てやすい小型種
セダムはセダム属に分類される、春秋型の多肉植物で、棒状の葉と、枝分かれしてよく増えることが特徴です。
小型の種が多く、狭いスペースでも管理しやすいため、室内管理も簡単です。
耐寒性や耐暑性に優れ、外で管理する場合には繁殖して一面を覆うこともあります。
おすすめの種類は「ゴールデンカーペット」と「レッドベリー」です。
ゴールデンカーペットはつぶつぶとした葉を、レッドベリーは秋口からの紅葉を楽しむことができます。
ハオルチア-個性的な模様が魅力
ハオルチアはハオルチア属に分類される、春秋型の多肉植物です。
葉の先端に「窓」と呼ばれる透明な部分がある軟葉系と、固く鋭い葉が伸びる硬葉系に分類できます。
その面白い姿から、愛好家の間で人気があります。
おすすめの種類は「オブツーサ」と「冬の星座」です。
オブツーサは軟葉系らしい丸っこい葉を、冬の星座はユニークな葉の模様を楽しむことができます。
カランコエ-花も楽しめる多肉植物
カランコエはカランコエ属に分類される、夏型の多肉植物です。
耐寒性は高くありませんが、冬場には鮮やかな花を咲かせます。
草丈が20㎝前後と他の多肉植物と比べても高く、立体感があります。
おすすめの種類は「月兎耳」と「ベンケイソウ」です。
月兎耳はウサギの耳のようなふわふわとした葉を、ベンケイソウはピンクの花を楽しむことができます。
コノフィツム-ユニークな形状が魅力
コノフィツムはコノフィツム属に分類される、冬型の多肉植物です。
円錐形の葉の中心に切れ目があることが特徴で、そこから花を咲かせます。
透明な窓を持つ種類が特に人気が高いです。
おすすめの種類は「ブルゲリ」と「マウガニー」です。
ブルゲリは透明感のある丸い葉を、マウガニーは可愛い割れ目と白い花を楽しむことができます。
お気に入りの多肉植物を見つけよう
この記事では多肉植物の種類を中心に、選び方や育て方についても紹介させていただきました。自分のライフスタイルや好みに合わせて多肉植物を選び育てることで、生活がより豊かになることでしょう。
ぜひ今回の情報を参考に、お気に入りの多肉植物を見つけてみてください。
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